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皮膚の構造

毛の構造を知る前に、まず知っておきたいのが毛が生える部分である皮膚の構造です。

皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織という3構造に分類されています。それぞれの厚さは、表皮が0.1〜0.3mm、真皮が1~3mm、皮下組織は部位によって異なりますが顔で2㎜、その他の部分は4mm~9mmです。

毛は、表皮から上に生えている部分を「毛幹」、表皮から下に生えている部分を「毛根」といいます。普段私たちが目にしている毛の部分は毛幹です。毛は、皮膚の真皮から表皮に向かって生え皮膚の表面に出ているのです。

毛の構造

毛球

毛根の根元にある膨らんだ部分のことを指します。球場に膨らんだ形状から名付けられました。毛の発育上最も重要な組織で、毛球で毛母細胞は細胞分裂を繰り返し、毛を成長させていきます。また、毛の色を決めるメラニン組織もこの毛球部分で作られています。

毛乳頭

毛球の先端部分で少しくぼんでいます。この毛乳頭には毛細血管の神経が集中しており、毛細血管から毛の成長に必要な栄養を取り込みます。そのため、脱毛する際にこの毛乳頭や毛球を破壊しない限り、毛は何度も再生してしまいます。

毛母細胞

毛乳頭から栄養をもらい、毛母細胞が成長します。毛乳頭の上の部分です。吸収した栄養分を基にして細胞分裂を繰り返して毛を成長させていきます。この成長により毛が硬化してうろこ状に伸びていきます。うろこ状に伸びた毛が、毛孔から毛幹として伸びていくのです。

毛皮

毛根を取り巻く組織のことです。「上部毛包」「中部毛包」「下部毛包」の3つの組織にわかれています。

毛孔

いわゆる「毛穴」のことです。毛が表面に出てくるくぼみのことをいいます。

皮脂腺

毛穴に繋がっている皮膚を保護するために皮脂を分泌する腺です。

アポクリン腺

汗腺の1つです。わきの下や陰部など特殊な場所に分布するのがアポクリン腺です。このアポクリン腺の分泌物がワキガの原因となっています。

エクリン汗腺

汗腺の1つで、全身に分布しているのがエクリン汗腺です。

立毛筋

自分の意志で動かせる筋肉ではなく、気温などの変化に合わせて毛を立たせたり寝かせたりする筋肉です。鳥肌が立つ現象は立毛筋の働きによります。

毛の構造と脱毛

人間の体毛は、個人差はあるものの約500万本程度と言われています。ですが、実際に表皮へ「毛幹」として現れているのは140万本前後で、約7割は皮膚の中・真皮にあって見えていません。

いくら剃ったり抜いたりしても、毛を作りだす毛乳頭や毛母細胞がある限り、毛は何度も再生してしまうのです。脱毛を行なう場合、この毛乳頭や毛母細胞を破壊すると永久的な脱毛が可能になります。

また、毛は毛周期に合わせて成長を繰り返すので、毛周期でベストなタイミング(成長期)に発毛組織を破壊する必要があります。毛周期に合わせて複数回施術を行い、毛のすべてを完全に脱毛していきます。

医療脱毛(レーザー脱毛)

医療用脱毛機器によってこの毛乳頭や毛母組織を破壊して脱毛を行なっています。発毛組織破壊できるだけの威力があるため、その分痛みを伴いますが、永久脱毛が可能です。

光脱毛(フラッシュ脱毛)

毛乳頭や毛母組織を完全に破壊することはできません。医療機関でなければ、発毛組織を破壊してはいけないことになっているからです。

光脱毛では、マシンを使って毛乳頭や毛母組織にダメージを与え、弱らせることで脱毛を行なっているのです。光脱毛の場合に毛が再生してしまうのは、発毛組織を完全に破壊できていないことにあります。